柿木園鍼灸治療院

肩こりの本質を肩の歴史とメカニズムから見る

肩こりの本質

肩こりとはなんでしょうか?

 

「肩こり」とは肩から首にかけて起こる張りやこわばり、不快感のことを言います。
また、ひどい場合には頭痛や吐き気を伴うことがあります。
肩こりは長時間の姿勢やストレス、運動不足により起こるものです。

 

このことは皆さんほとんどの方が知っている「肩こり」の知識ですね。

 

「仕事が忙しくて疲労で肩がすごく張る」「最近、運動不足で肩が凝り固まっている」
「姿勢が悪くていつも肩に来る」など、多くの方が肩こりを経験したことがあると思います。

 

そして肩こりの辛さが、ある一定の値をを超えたとき、マッサージを受けるといった対策を取ると思います。

ですが、「数日は調子よかったけど、また辛くなってしまった。」という経験ありませんか?

 

 

原因は疲労、運動不足、姿勢など様々です。しかし、なぜ疲労で肩こりが起こるのか。なぜ姿勢が悪いと肩こりになるのか。その本質を知っていなければ、根本からの改善は難しくなります。

今回はその肩こりの本質を肩の歴史とメカニズムからお伝えしていきます。

 

 

肩の歴史

子猿 子供 赤ちゃん サル 猿 さる 日本猿 にほんざる ニホンザル 申年 干支 年賀状 年賀 かわいい 動物 生き物 哺乳類 屋外

 

 

肩こりの本質をより理解するには「」とは何かということを知っていると、わかりやすくなります。

まずは「肩の歴史」についてです。

 

人間の進化の過程では様々な環境に適応しながら変化をしてきたことが分かっています。

 

猿と同じ祖先から、アウストラロピテクス、ホモサピエンスといった種族です。

これらの過程では地球の環境に適応しながら身体の機能、形態の変化を遂げてきました。

 

四足歩行をしていた生き物が次第に知能が発達し、二足歩行を始めます。そして道具を作り、生活を送るようになります。
この進化の中で肩に起きた変化は、四足歩行から二足歩行になり自由に腕を動かせるようになったことです。

 

それにより、体重を支え歩くためだった前足の役割が変化しました。物を掴む。食べ物を口まで運ぶ。木に登る。このような緻密で細かい動きを自由に行うことが可能となりました。

 

ここからわかるのは「」というものは元々は「」として機能していたということです。

これを裏付けるものとして、解剖学の分野では、肩関節と股関節は両者とも、球関節という関節の種類に分類されています。

 

肩関節と股関節は関節の構造が同じなのです。

肘と膝、手首と足首も動きが似ていませんか?

 

しかし、構造が一緒と言っても、あまりピンとこない、よくわからないと思う方もいらっしゃると思います。

そこでここからは現代の解剖学に基づいた、「肩のメカニズム」についてをお伝えしていきます。

 

肩のメカニズム

 肩の痛み

肩関節は先ほどお伝えしたように、球関節という種類の関節に分類されます。

どういう事かというと、丸いボールのような先端を持つ骨が、小さいお皿の骨の上に乗るような構造をしています。

この丸い先端がお皿のような骨に乗っている構造が股関節と同じ構造なのです。

 

 

肘や脊柱などの大部分の関節は骨と骨とがしっかり重なり、骨同士による支持が強い構造です。それを筋肉や靭帯がサポートをしています。このタイプの関節は動かせる範囲が狭いことが特徴です。

肘であれば、曲げ伸ばしといった動きです。特に伸ばしたときは骨同士のロックによって止まります。

 

しかし、肩関節はボールがお皿に乗っているだけでなので骨同士による支持が弱いのです

そのため関節の安定性のほとんどを周囲の靭帯や筋肉などで担う必要があります。

このタイプの関節は骨同士のロックが少ない分、動かせる範囲が広くなります。しかし、範囲が広い分、負荷がかかりやすくなってしまうのです。

 

そして、肩に負荷がかかったときには周りの筋肉などの組織や他の関節によって安定性を確保する必要があります。このとき負荷が過剰なほど筋肉の緊張やこりが発生していまいます。

 

なぜなら関節の骨同士の安定性が低いので負荷が過剰な分は筋肉が補うためです。

これらが肩のメカニズムになります。

 

現代の生活と肩こり

 

 

ここまで肩の「歴史」と「メカニズム」について説明してきました。

 

では最後にこの肩の歴史とメカニズムを現代の生活に置き換えて考えてみます。

例えば、通勤で荷物を長時間持つ。物を運ぶ。同じ姿勢でのデスクワーク。長時間のスマホ操作。

このように日頃から肩周囲に多くの負荷をかけています。

 

ここに肩こりの本質が隠れています。

 

肩はそもそも足であり、歩くためのものでした。しかし、時代の環境に適応していく過程で、身体の構造が進化していき肩としての役割が多様となりました。

 

メカニズムを見ると、肩自体は安定性の低い関節です。

周囲の筋肉や靭帯や近くの関節に助けられており、負荷に対して筋肉が対応する割合が大きいのです。

そのような構造の肩まわりに、現代の生活では様々な負荷を無意識にかけすぎているのです。先ほど挙げた例のような、荷物を長時間持つこと、同じ姿勢でのデスクワークなどです。

 

これが肩こりの本質です。

そして肩こりを改善していく上で大切なのは、この本質から適切なアプローチをしていくことです。

 

 

荷物を長時間持つという原因に対してであれば、まずかかる負荷を減らす方法を考えます。かかる負荷を減らす理由は肩が負荷に対して筋肉で安定させる構造のためです。

手持ちからリュックに変える。鞄を持っているときの姿勢。持ち手を逆にするなどです。

 

次にかかった負荷を分散させる方法を考えます。

筋肉の緊張を和らげる。使えていなかった筋肉の活動をあげる。使う筋肉の力をあげるなどです。

これらをこの順番通りに進めていくことが理想です。

 

こうすることでかかる負荷は減らし、かかった負荷に対してはうまくコントロールできる身体にすることが重要です。

荷物を長時間持つという変えられない原因に対してアプローチします。

これは原因が異なるものであっても、本質を知っていれば効果のあるアプローチができます。

まとめ

 

 

本質を知ることが肩こりを解消していく上で一つのポイントになっていきます。

今回はその本質を肩の「歴史」と「メカニズム」からお伝えしました。

 

本質を知らなければ自分の身体の状態がどの段階なのか、原因に対してなにをしたら良いかが見つけにくいのです。

 

自分に今、どんな負荷がかかっているのか、自分の肩こりの原因は何なのかを構造から理解することで、セルフケアや今後の対策につなげることができますので、ぜひ覚えておきましょう。

肩こり専門の鍼灸・整体院のご予約はコチラ

 

 

 

ご予約・お問合せ